特別定額給付金の申請が始まり、一躍脚光を浴びているマイナンバーカード。
Twitterなどをのぞいてみると、うまくオンライン申請ができた人からは、持っててよかった!と喜びの報告があがっています。
その一方で、うまくいかなかった人からは、なんでやねん!とイライラの声も。。
まだ持ってない人たちからすると、結局マイナンバーカードって申し込んどいたほうがいいの?と疑問に思った人も多いんじゃないでしょうか。
そこで今回は、「【徹底検証】マイナンバーカードを持つといくら得する??【約〇万円?】」をテーマにしたいと思います。
マイナンバーカードを持つとどんなことに使えるのか?そして、各サービスでいくらくらい得なのか?を具体的&網羅的に整理してみたいと思います。自分で言うのもなんですが、これは貴重ですよ!
それでは行ってみましょう!
マイナンバーカードとは
最初に、マイナンバーカードそのものについて、さらっと解説します。似たような通知カードなるものがあって、それと混同している人も意外と多いんでくどいですが紹介します。そんなの知ってる!という人は飛ばしてもらって大丈夫です。
マイナンバーカードの形状
マイナンバーカードの形状ですが、顔写真付きのプラスティック製カードになっています。当然、マイナンバーが記載されていて、大きさは免許証と同じ。欲しいと言わないとくれません。
いま持っていない人にも、制度開始当時に通知カードというものが勝手に配られました。これはマイナンバーカードとは別物ですが、混同する人が多いです。
ちなみに、マイナンバーカードと通知カード、見分け方は簡単です。マイナンバーカードはプラスティック。通知カードはペラペラの紙です。
マイナンバーカードの維持費
マイナンバーカードの交付・更新の費用は無料です。
写真は自分で用意する必要がありますので、プロにお願いするのであればお金はかかりますが、スマホでパシャでもOKです。
有効期限は大人が10年、子どもが5年です。子どもは顔が成長してしまうので、期間が短くなっています。
マイナンバーカードの特徴
カードの中に電子証明書が組み込まれたICチップが搭載されているのが特徴です。このため、単なる身分証明書としての利用以外に、ICチップを活用した様々なサービスが利用可能な設計になっています。
国は最近これをゴリ押ししてて、チャンスがあれば国民に使わせようとしています。例えば今回の特別定額給付金のオンライン申請も、このICチップの情報を使って実現されているんです。
マイナンバーカードでできること
まずはざっくり分類すると3つです。
- マイナンバーを証明する書類として利用可能
- 本人確認の際の身分証明書として利用可能
- ICチップを活用した各種サービスを利用可能
1.は本来の目的ですね。たとえば転職したとき、転職先からマイナンバーを聞かれますよね。そのときにはさっとマイナンバーカードを見せればOK。それがあなたのマイナンバーだってすぐに証明できます。
2.これもわかりやすいですよね。とくに免許証を返納したお年寄りは、身分証明書がなくなってしまう不安を抱えてしまいます。そんな場合でも、事前にマイナンバーカードを取得しておけば、免許証にかわる新しい身分証明書として使うことができます。
そして最後に3。これが今回の記事の本丸です。これはいろいろありますので、次にまとめて紹介します。
ICチップを活用した各種サービス
マイナンバーカードのICチップを使えるサービスはいまのところこんな感じ。
ひとつずつ見ていきます。
①特別定額給付金のオンライン申請
はい。あの一律10万円もらえるという特別定額給付金のオンライン申請です。実質的にこれがマイナンバーカードのデビューという人も多かったでしょう。
実際の手順は以下で詳しく紹介しているので、まだの人はぜひ見てください。
② マイナポータルでの自分の情報の確認
①の特別定額給付金でも使ったマイナポータルというサイトを使います。このサイト、地味に地味なサービスを提供しています。
文字通り、自分自身の情報を確認できる機能です。「?」という感じですが、例えば、ふと思うことないですか?今年の住民税っていくらだっけ?と。もしマイナンバーカードがあれば、このマイナポータル経由で、自分の住民税の額などを確認することができます。
だからなに?という感じですが、えらい人が作ったんだから、なんか意味があるんでしょう。金銭的なお得とはほど遠いサービスですが、これついてはまた別途記事にしたいと思います。
③ぴったりサービス
①で使ったマイナポータル内にあるサービス。これを使えば、自治体が提供する子育て、介護などの申請をオンラインでできるそうです。
ただし、利用できるかどうかは、各自治体の対応状況によるそうです。ぱっとみたところ、現状、まともに対応されてないっぽいので評価できません。今の段階ではお得はゼロです。
④ e-Taxでのオンライン申告
国税電子申告・納税システム(e-Tax)で確定申告する際に、自宅のPCからオンライン申告ができる仕組みです。
そもそもe-Taxは自宅のPCで申告できるんですが、普通だと最後に書類郵送などが必要になったりします。ここでマイナンバーカードを使うと最後までオンラインでいけます。切手代が節約できるのと、何よりも春先に確定申告の大行列に並ばなくて済むのはプライスレス。
⑤コンビニ交付
住民票の写しや課税証明書をコンビニエンスストアのキオスク端末で取得できるサービス。取得にはマイナンバーカードが必要になりますが、そもそもコンビニ交付ができるかどうは、自治体によります。ざっと確認したところ、コンビニが多そうな自治体はたいてい対応しているので、多数の人が使えると思ってよいです。
市役所への交通費が節約できるうえ、市役所で発行してもらうより手数料は安く設定されています。金銭的なお得もありますが、夜中でも取得できるし、わざわざ市役所で待たなくていい。これもプライスレス。
⑥ マイナポイント
昨年、消費税率が10%に引き上げられました。それに伴う需要の落ち込みをなんとかするため、マイナンバーカードを取得した人に、プレミアム率25%(上限5000ポイント)のマイナポイントを付与する施策が予定されています(2020年9月予定)。
付与されたポイントはLINEPayとかPayPayで使えるっぽい。カードを取れば最大5000円もらえるのとほぼ同じです。これってめちゃくちゃよくないですか?家族全員分カードをとってもいいくらい。これが今年一番の山場になると思うので、これも別に記事を書く予定です。お楽しみに。
⑦ 健康保険証としての利用
2021年年3月から、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにするみたいです。まだ内容がよくわからないので検証できませんが、おそらく金銭的なお得が発生することはないと思います。
まとめ
いかがでしょうか。調べるのめっちゃ時間かかりました。例えば、大阪市に住んでいて、毎年確定申告をマイナンバーカードを使ってやって、5年に一回くらい課税証明なんかが必要になる、と仮定した場合、カード有効期限の10年間で、9,640円のお得になる計算です。一方で維持費はかかりません。
この約1万円の評価は人それぞれだとは思いますが、個人的には作ってよかったかなと思っています。
いまコロナショックの影響で、マイナンバーカードに批判的だった世論が変わってきつつあります。お得かどうかということよりも、人との接触を減らすという観点からもオンライン申請は時代の流れ。もっと盛んになっていいと思ってます。
ということで、引き続きマイナンバーカード関連は特集していきますのでお楽しみに!