本格的に始まりだした特別定額給付金の申請。
マイナンバーカードを使えばオンラインで申請できるらしいぞと、慌てて家中をひっくり返してカードを探している人も結構多いのではないでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
マイナンバーカードは申し込みした人しかもらえません。いくら探したところで、事前に申し込みしてなければ見つかるはずはありません。
でも、なんかカードっぽいものもらった記憶があるんだよなー数年前。。という人。はい、そうです。確かに数年前にカードっぽいものをもらいました。
でも残念。それは通知カードというものでマイナンバーカードとは違うものです。
Twitterなどみると、結構多くの人が勘違いしているのがわかったので、こことでひとつまとめ記事を書くことにしました。違いは知っているよ!という人も、マイナンバーカードを取得すべきか迷っている人は、最後のまとめだけでも読んでみてください。
通知カードとマイナンバーカードは違います
このブログでも何回も書いてて申し訳なくなりますが、再度説明させてもらいます。まずカードの形状と入手方法で比較します。
形状
通知カードの形状は、ペラペラの紙です。マイナンバーは記載されていますが、写真はありません。大きさは免許証と同じです。
一方のマイナンバーカードですが、顔写真付きのプラスティック製カードです。もちろんマイナンバーが記載されていて、大きさは通知カードと同じ免許証サイズ。
さて、もしあなたがワンランク上のおっさん(おばさん)なら、この形状の違いから、国の意図が読み取れるんじゃないでしょうか。
マイナンバーカードは長く使うのでしっかりした作り。一方の通知カードは紙製なので、汚れたり破れたりしやすい作り。
そうです。通知カードは長持ちしないように作られているんです。破れたときは諦めてマイナンバーカードを取ってくれよと。とにかく国はできるだけマイナンバーカードを取ってほしいんです。
入手方法
どのように入手するかですが、通知カードについては、平成27年末ごろに各家庭に勝手に送られてきてました。
え?カードなんて来た覚えないよ?という方。そうなんですよね。この辺がまたややこしいんですが、通知カードは、最初からカード形式で送られてきたわけではありません。個人番号カード交付申請書と一体になって送られてきているはずです。
最初はこんな細長い形で送られてきます。これだけみるとカードじゃないですよね。でもあら不思議。このキリトリ線より上の部分を切り取ると通知カードに変身するんです!
で、下半分は何かというと個人番号カード交付申請書というものになります。
マイナンバーカードが欲しいって人は、この切り取った下の部分を使って申し込むというわけなんです。
ということで
- 通知カードは勝手に送られてくる
- マイナンバーカードは自分で申し込む
- マイナンバーカードは、通知カードの下半分(交付申請書部分)を切り取り、国にちょうだい!と申し込んで初めて入手できる
という違いがあるんですね。
通知カードでできること
まずマイナンバーカードでできることから説明します。
マイナンバーカードでできることはざっくり3つ。
①マイナンバーを証明する書類として利用可能
②本人確認の際の身分証明書として利用可能
③ICチップを活用した各種サービスを利用可能
では、通知カードは何ができるのか。
残念ながら、通知カードでできることはほとんど何もありません。顔写真がついてないので②身分証明書としては使えません。紙製なので、③ICチップの活用なんかも当然無理。そもそも通知カードとは、住民のひとりひとりに個人番号を通知するものです。あなたの番号は〇〇ですよ、とあなたに教える書類だけの書類です。そんなにできることがあるはずないです。
ただ、ひとつだけ利用できるケースがあります。マイナンバーカードを取得しない人のために、①マイナンバーを証明できる書類のひとつとしては使えるのです。ただし、通知カードには顔写真がありませんから、別に運転免許証や旅券等の本人確認書類を見せる必要があります。
まとめると通知カードでできることはこれだけです。
①マイナンバーを証明する書類として利用可能
※ただし、別に本人確認書類も提出する必要あり
通知カードが使えなくなる??
さて、ここまで通知カードについていろいろ確認してきましたが、実は通知カード自体は廃止されることが決まっています。
国としては、マイナンバーカードが全然普及しないのは、みんな通知カードを使ってるせいだ!と思ってるふしがあります。だったら、通知カードを廃止しちゃえばいいんじゃね?となり、実際に、法律(デジタル手続法)が改正されて、廃止することが決まりました。なんとまあ短絡的だこと。。
気になる廃止時期ですが、郡山市のホームページを確認すると、令和2年5月(今月中!!)には廃止予定と記載されています。
じゃあ、オレが持ってる通知カードってどうなるん!?と心配になる方も多いと思います。ということで以下にまとめます。
まとめ:6月以降はこうなる!
- いまもっている通知カードはこれからも使える!
- 6月以降できなくなるのは、通知カードの修正や再発行のみ!
通知カードが廃止されるからといって、今持っている通知カードが使えなくなるわけではありません。6月以降は修正や再発行ができなくなるというだけです。つまりわかりやすくいうと、今持っている通知カードは、破れたり汚れるまでは使える。逆に、破れたり汚れたらそこで終わり、ということです。
具体的に見てみましょう。
- いま通知カードを持っていて、住所や氏名の変更がない人
今まで通り、通知カードをマイナンバーを証明する書類として利用ができます。でも、破れたりしたらそれで終わりです。
- 通知カードを持っていて、もらった当時から住所や氏名に変更がある人
いままでなら市役所に氏名の変更を届けると、通知カード上の氏名も変更してくれました。でも、これからはしてくれません。したがって、6月以降、あなたのマイナンバーは何ですか?と聞かれたときに、その通知カードは使えなくなります。
裏技として、今月中であれば、市役所に住所(もしくは氏名)の変更を届ければ、通知カードの記載内容を変更してもらえます。そうすれば、6月以降もその通知カードを使えるようになります。6月以降はダメですよ。修正してもらえるのはあくまで5月中です。
- 通知カードが破れたりして使えなくなったらどうすの?
2つの方法があります。
①マイナンバーカードを取得する
とりあえずマイナンバーカードをとればいいです。国もそれを望んで通知カードを廃止しました。
②マイナンバー付き住民票の写しを使う
マイナンバーカードをどうしても取りたくない人向けに、通知カードに代わるものとして、マイナンバー付き住民票の写しというものがあります。これを使うと通知カードと同じようにマイナンバーを証明する書類として使えます。ただし、住民票の写しですから、いちいち役所に取りに行かないといけないです。それが面倒くさくないと思う人はこちらでいいかと思います。
まとめ:通知カードしか持っていないあなたが今やるべきこと
いかがでしたでしょうか。通知カードについて理解は進んだでしょうか。
国からは、もう通知カードはさっさと利用を止めて、マイナンバーカードにしてくれという思いをビンビンと感じます。
ただし、国はそう思っていたとしても、今持っている通知カードが使えなくなることはありません。
そういう意味ではいま慌てて何かをしなければならないということはありません。
とはいえ、通知カードもずっと使えるわけではありません。なんせペラッペラの紙なので、破れたり汚れたりもするでしょう。そうなったら通知カードは使えません。今後、マイナンバーの提示が求められるたび、住民票の写しをもらいに役所に出向く必要があります。もしかしたら窓口で職員の対応にイライラするかもしれません。こんなしょうもないことで疲弊するなんて、人生の無駄だと思いませんか。こんな無駄もマイナンバーカードを持っておけば経験することはありません。
こういった消極的な理由だけでなく、今後はマイナンバーカードを持っている人にはポイント還元イベントが控えています。これを考えると、私個人としては、マイナンバーカードはもはや何も考えず取得すべき社会インフラだと思っています。
そこで今、あなたが通知カードしか持っていないのであれば、以下のことをお勧めします。
- マイナンバーカードの申請(在宅での申請に限る)
交付申請書が手元にあればQRコードを使えばスマホから瞬殺で申し込めます。あるいは郵送でも申し込みできます。交付申請書がない場合は、手書きの交付申請書が使えます。
いずれにせよ、できるだけ在宅で申請するようにしましょう。現在、報道されているように、市役所は特別給付金のことで激ごみだそうです。そんななか、あえて感染リスクを冒してまで市役所に行くのは個人的にはおすすめしません。
- ICカードリーダの購入
マイナンバーカードの到着には1,2か月かかります。それまでにICカードリーダを用意しましょう。ワンランク上のおっさん推奨は以下の2機種です。なかでも個人的には非接触型をお勧めします。
非接触型(かざすだけ)
接触型(差し込み式)