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マイナンバーカードの致命的な欠陥に気付きました

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マイナンバーカードの致命的な欠陥に気付きました

特別定額給付金の10万円。みなさんは振り込まれましたか?私は大阪府某市に在住ですが、6月16日時点でまだでした。

 

当時はオンライン申請をすれば早いと喧伝されたものの、申請データに誤りが多く、突合に時間がかかるとの報道。しばらくすると郵送のほうが早いのでオンライン申請はなるべく避けてくださいとアナウンスされる始末。自治体の努力不足だ!マイナンバー制度の不備だ!などいろいろ言われましたが、結局のところ何が悪かったの?

 

1ランク上のおっさんはもういい歳なので、マスコミ報道の薄っぺらさに騙されることはありません。いろいろな情報を独自に分析した結果、マイナンバーカードの致命的な欠陥と諸悪の根源に気付いてしまいました。結論からいうと、先の大戦で負けたのが悪いんです。「?」となった方、ちょっと待ってください。今からじっくり説明しますのでページを閉じるのはもう少し後してください!

 

※今回はマニアックな内容です。すいません。

 

オンライン申請で起こったこと

定額給付金のオンライン申請、一部ではめちゃくちゃ評判悪いですが、まずはどんなトラブルがあったかをまとめますね。

入力情報が間違いまくっている!

まず第一のトラブルは、市民が申請したデータそのものに間違いが多かったというもの。これはオンライン申請の画面を見れば原因はわかります。

入力画面がクソ仕様

 たとえば氏名。途中なんども申請者氏名とか世帯主氏名とか同じ名前を何度も記入させられる仕様でした。せっかくマイナンバーカードに氏名情報をもっているんだから、それを全部転記できるようにすればよかったのに、一部の氏名情報だけカードからの転記させて、その他の氏名は自由入力。いかにも中途半端でした。

あとは銀行口座。当初の銀行名自体が自由入力でした。UFJと書く人もいれば東京三菱UFJと書く人もいたでしょう。合併前の通帳を持っているお年寄りとかは合併前の銀行名を入力した人もいたと思います。そもそも銀行欄はプルダウンで選べる仕様にすべきです。画面をプルダウンで作るだけで入力する市民もハッピー、チェックする役人もハッピーなのに、なぜか自由入力。突貫で作ったんでしょうね。。

 住民データとの突合できない!

次に報道されていたのは、オンライン申請で入力したデータのなかに、自治体が保有する住民記録データベースと突合させるキー項目がなかったとのこと。これはキツイですね。つまり、大量の申請データを受け取ったとしても、そのデータが本当にその市に住んでいる人のものなのかシステム的には確かめられないってことです。

利用者シリアル?

ただ、ちゃんと調べると、突合キー自体はあるっちゃあったようです。

それはマイナンバーカードのICチップ内に格納されている利用者シリアルというもので、当初の国の想定では、カードの利用者シリアルと自治体の住民記録データベースと突合すればええやんってことだったみたいです。

ところが、自治体の住民記録データには利用者シリアルは保持されていないと。そこで急遽、現在発行されている利用者シリアルを国が配ることになりました。しかし、利用者シリアルといっても、結局は申請者本人のキー項目でしかありません。その家族についてキー項目は存在しませんから、世帯員の確認については氏名や住所などの文字列を突合させてチェックするしかありません。そんなこんなで、自治体はそのシリアルを住民記録データと紐づける余裕はなく、最終的には申請データのシステム的な突合は諦めたところが多数発生しました。

例えば、品川区などは申請データをいったん印刷して、住民記録データと目検でチェックしたとのこと。これではオンライン申請といってもFAXみたいなもんですね。これはあまりにも非効率な作業なのでツイッターでもだいぶ揶揄されてました。しかし、事情としては品川区には同情すべきものがあります。

 郵送申請と二重給付しちゃった!

 これも報道がありましたが、大阪の自治体で、オンライン申請と郵送申請した人が二重でお金をもらえちゃったと。これもかなり話題になりました。もしかしたら今からでも両方申請した二重でお金がもらえるかも?

これも結局、オンライン申請のデータを住民記録データと突合する術がないのが原因でしょう。突合キーがないから振り込み済みデータの消込がうまくいかなかったと思われます。

 諸悪の根源

 さて、いろいろとすったもんだのトラブルが連日報道されていましたが、いったい何が根本原因なんでしょうか。何をどうすればもっとよくなるんでしょうか。

諸悪の根源はこれだ!

結論からいうと、諸悪の根源は(上で述べたとおり)突合キーが存在しないことです。キーがないからシステム的な突合できない。システム的な突合ができないから手作業が増える。手作業が増えるからミスも増える。そういうことです。

ではなぜ突合キーがなかったんでしょうか。いや、これは正確ではありません。なぜ突合キーが利用者シリアルという謎の項目だったのでしょうか。よく考えて見てください。マイナンバーカードにはマイナンバーが記載されています。マイナンバーは1人に1つで変わることのない一意の番号です。しかも、当然、自治体もマイナンバーは把握しています。突合キーにうってつけではないですか。

一方、利用者シリアルは、すべての自治体が保持しているわけではありません。しかも、マイナンバーカード内の電子証明書に付随する番号なので、証明書を再発行すると利用者シリアルも変更されます。キー項目なのにコロコロ値が変わるんです。なんと不便な!

そんな不便な利用者シリアルではなく、(世帯員全員の)マイナンバーさえデータ項目に加えておけば、突合で悩むことはなかったはずです。

それでもやっぱりマイナンバーは突合キーに使えない

ところがマイナンバーは突合キーには使えません。なぜならそもそもマイナンバー制度ができたときの制度設計でそうなっているからです。

なぜそんな制度設計になったのか。それは、まず第一に左側の人たちの耳に軍靴の音が聞こえてしまったからです。

マイナンバーを突合キーにできる→管理社会の到来→戦争!?

人を殺すつもりですか?と徹底的に批判され、マイナンバーを突合キーにする案はポシャりました。

しかし、反対したのは左側の人たちだけではありません。右側の人もまた違った形で反対しました。

マイナンバーを突合キーにできる→管理社会の到来→中国からのサイバー攻撃!?

カード情報を盗まれたら外国人の成りすましの危険もある!と徹底的に批判され、マイナンバー制度は複雑で使い勝手の悪いものへとどんどん改悪されたのでした。

つまり、シリアル番号の使用は現行制度上、仕方がないことであり、これこそがマイナンバーカードをオンライン申請で使った場合の限界なのです。

 

現在、 マイナンバーカードに銀行口座を紐づけるうごきがあります。マイナンバーカードに税金の還付口座、手当の入金口座を設定さえできれば、いちいち銀行口座が本人のものか確認する必要はなくなります。しかし、これも今回のトラブルについて、根本的な解決にはなりません。

突合キーを変えない限りいつまでたってもマイナンバーカードを使った申請には手作業による突合がついて回るのです。

 

まとめ

今回いろいろ思ったことは、マイナンバーカードの中途半端さです。こんな無駄なカード止めてしまえ!と思う人もいるでしょうが、私個人としては、一回制度設計を見直してより便利なように見直していったほうがいいように思います。

ちなみにマイナンバーカードについて賛成を表明すると右の人からも左の人からも叩かれがちです。なんでなんでしょうか。逆に聞きたいのは、マイナンバー制度に反対するみなさんはいったいどういう日本にしたいですか?よかったら教えてください。